ユベラは「若返りのビタミン」とも呼ばれる医薬品で、女性にとって嬉しい美容効果があります。
ユベラの主成分となるビタミンEには、抗酸化作用がありシミやシワ、たるみなどの肌トラブルの予防や改善が期待できます。
副作用が起こる頻度も少なく、摂取量の3分の2が便として排泄されるため、脂溶性ビタミンに生じやすい過剰症の心配もほぼありません。
ただし、治療中の疾患や常用しているサプリメントによっては、効果に影響を及ぼす可能性があるため、必ず医師に相談してください。
ここからは、ユベラに期待できる効果や副作用について詳しく解説します。
ユベラは「トコフェロール酢酸エステル」と呼ばれるビタミンEを主成分とする医薬品で、「若返りのビタミン」とも言われています。
ビタミンEには抗酸化作用があり、細胞の老化を促進させる活性酸素を消化する働きがあります。活性酸素の発生を抑制することで、シミやシワ、たるみなどの肌トラブルを防ぐ効果が期待できます。
ユベラには錠剤や軟膏、カプセルなどさまざまな種類があり、それぞれ適応する疾患も異なります。
抗酸化作用や血行促進作用のあるユベラは、健康面での効果はもちろん、美容をサポートする効果も期待できます。
ここからは、ユベラに期待できる美容効果について詳しく解説します。
シミ・そばかす・肝斑の改善や予防
ユベラはシミのもとになるメラニン色素の排出を促す作用があります。
一般的なシミの老人性色素班のほか、肝斑やそばかすを改善する効果が期待できます。ユベラによる抗酸化作用で、紫外線による肌ダメージを軽減し、シミ予防にもつながります。
アンチエイジング
ユベラの主成分のビタミンEは、細胞の酸化を防ぎ、老化防止につながることから「若返りのビタミン」とも呼ばれています。
日々のストレスや紫外線、喫煙、飲酒により、体内で活性酸素が過剰に発生すると、正常な細胞も酸化するリスクがあります。活性酸素の影響でコラーゲンやエラスチンの生成が阻害されると、シワやたるみを引き起こします。
ユベラによる抗酸化作用で活性酸素を除去することで、美肌のもとになるコラーゲンやエラスチンを保護し、アンチエイジング効果を高めることができます。
女性ホルモンのバランスを整える
ビタミンEには女性ホルモンのバランスを整える作用があります。そのため、生殖機能の低下や生理不順、更年期障害、不妊治療にも有効です。
女性ホルモンのバランスが乱れると、メラノサイトが活性化され、メラニン色素の分泌が促されます。ホルモンバランスの乱れは、肝斑の主な原因のひとつでもあります。
ユベラには女性ホルモンのバランスを整える作用があり、美容と健康をトータル的にサポートします。
ユベラは美容効果以外に、ビタミンE欠乏症の治療や予防、コレステロールや中性脂肪の増加を防ぐなど、健康面での効果も期待できます。
ビタミンE欠乏症の予防・治療
ユベラの主成分はトコフェロール酢酸エステル(ビタミンE)のため、ビタミンE欠乏症の予防や治療にも使われます。
ただし、普通に食事できる健康な人なら、ビタミンEが不足することは基本的にありません。
コレステロールや中性脂肪の増加の防止
脂溶性ビタミンであるビタミンEとニコチン酸を結合させた「ユベラN」には、血行の改善、コレステロールや中性脂肪の増加を防ぐ作用がります。
コレステロールや中性脂肪の増加を防ぐことで、高脂血症や動脈硬化、心筋梗塞を発症するリスクが軽減されます。
血流改善による手足の冷えやしもやけ、肩こりの改善
ユベラには血流改善の作用があり、手足の冷えやしもやけ、肩こりを改善する効果が期待できます。
寒暖の刺激で血管の拡張や収縮が繰り返され、血液循環が悪くなるとしもやけができやすくなります。ユベラに含まれるビタミンEには末梢血管を拡張する作用があり、血流が滞っている部位に血液を届け、しもやけなどの症状を解消します。
ビタミンEとビタミンAを含むユベラ軟膏には、皮膚を保護する働きがあり、しもやけなど荒れた皮膚をサポートします。
着床障害の改善
ユベラに含まれるビタミンEの働きで、子宮内の血流が促され、着床障害が改善されます。
着床障害の原因のひとつに子宮内膜の環境の悪化が考えられます。受精卵が正常に着床するには、子宮内膜の環境を整えることが大切です。ビタミンEには子宮内膜を分厚くする作用があり、不妊治療のほか生理不順の治療薬としても用いられています。
ユベラには胃腸の不快感や便秘、下痢などの副作用が起こる可能性があります。ただし、その頻度は極めて低いため、過度に心配する必要はありません。
ユベラの主な副作用には以下のようなものがあります。
ユベラに含まれるビタミンEは脂溶性ビタミンですが、脂溶性ビタミンの中では体内に蓄積されにくいのが特徴。摂取量の3分の2が便によって排出されます。
ユベラには併用禁忌とされている薬剤はありません。ただし、ユベラの主成分となるビタミンEはサプリメントにも含まれていることが多く、過剰摂取につながる可能性があるため併用には注意してください。
厚生労働省によると、食べ物でビタミンEを摂取することは特に問題はありません。ただし、サプリメントなど健康食品でビタミンEを高用量摂取すると、血液を凝固する機能が低下して出血しやすくなり、出血性脳卒中を引き起こすリスクがあります。
また、血液をサラサラにする作用のある抗凝血剤や抗血小板剤を服用している人がビタミンEを摂取すると、出血リスクが高まる可能性も。更に、ガンの化学療法や放射線治療を受けている人が抗酸化作用のあるユベラを服用すると、治療の有効性が変化する可能性がります。
服用している薬やサプリメント、治療中の疾患がある場合は、必ず医師や薬剤師に相談してください。
ユベラ錠には市販薬と医療用医薬品があります。両者の違いは含まれる成分や成分量です。市販薬に比べて医療用医薬品の方が有効成分の配合量が多いため、より高い効果が期待できます。
成人の服用量の目安として、1回1~2錠を1日2~3回に分けて摂取します。
1錠430mgのうち、有効成分のトコフェロール酢酸エステルが50mg含有されています。用法用量には個人差があるため、必ず医師の指示を守って服用してください。
ユベラ錠の主成分となるビタミンEは脂溶性ビタミンです。脂溶性ビタミンは水に溶けにくく、体外に排出されにくいのが特徴です。
ビタミンEが体内に蓄積されると、出血が止まらなくなったり、下痢になる恐れがあります。リスクを避けるためにも、用法用量を守って正しく服用することが大切です。
ユベラにはユベラ錠のほか、ユベラN・ユベラ軟膏の3種類があります。それぞれ成分や効果効能に違いがあるため、症状によって使い分けましょう。
ユベラ錠 | ユベラN | ユベラ軟膏 | |
---|---|---|---|
効果 |
・シミやそばかす、肝斑の改善や予防 |
・高血圧症や高脂血症、閉塞性動脈硬化症の治療 |
・皮膚の保護 |
副作用 |
・胃腸の不快感 |
・胃腸の不快感 |
・紅斑 |
主成分 | ・トコフェロール酢酸エステル | ・トコフェロール酢酸エステル |
・トコフェロール |
用法用量 | 1回1~2錠、1日2~3回服用 | 1回3カプセル、1日3回服用 | 1日1回、適量を患部に塗る |
ユベラ錠は主成分となるビタミンEを多く含み、シミやそばかす、肝斑の改善や予防などの美容効果が期待できます。その他に、ビタミンE欠乏症や静脈血栓症、しもやけ、冷え症、肩こりの改善、過酸化脂質の減少など、幅広く効果を発揮する錠剤です。
用法用量は年齢や症状によって異なりますが、目安としては1回1~2錠を1日2~3回に分けて服用します。
副作用が起こる頻度は低いものの、便秘や下痢、胃腸の不快感、発疹などの症状が出ることがあります。
ユベラNは、ビタミンEの「トコフェロール酢酸エステル」とビタミンB群の一種「ニコチン酸」を結合させたカプセル剤です。
コレステロールや中性脂肪の増加を防ぐ作用があり、高血圧症や高脂血症、末梢循環障害、閉塞性動脈硬化症の治療に用いられます。
服用量は年齢や症状によっても異なりますが、1回3カプセルを1日3回に分けて服用するのが目安です。
ごく稀に、胃腸障害や食欲不振、便秘、下痢などの副作用が起こることがあります。
ユベラ軟膏には、血流の改善と皮膚を保護する作用があり、しもやけや手荒れ、かかとのカサカサした状態を改善する効果が期待できます。
ユベラ軟膏に含まれるビタミンEが血流を改善し、ビタミンAが肌のターンオーバーを高めます。
1日1回、適量を患部に塗りましょう。かゆみや紅斑の副作用が起こった場合は医師に相談してください。
ユベラ錠とユベラNの飲み合わせは注意が必要
ユベラ錠とユベラNはできる限り飲み合わせを控えるべきです。それぞれ効果が異なる薬ですが、お互いに効果を強めたり弱めたりする可能性があります。
その他にも服用している薬がある場合は、必ず医師に相談してください。
ユベラは医療機関で医師に処方してもらうことをおすすめします。市販薬もありますが、医療用医薬品のユベラは有効成分の含有量が多く、より高い効果を期待できます。
クリニックを受診する時間が取りづらい人には、オンライン診療がおすすめです。オンライン診療であれば自宅でスマホやパソコンを利用して医師の診察を受けられます。
googleで検索をすると個人輸入代行でユベラを購入できる通販サイトが出てきますが、個人輸入代行サイトで購入することはおすすめできません。
国内未承認薬で、偽物や粗悪品をつかまされるリスクがあるため危険です。
個人輸入した医薬品が偽造品だった場合、期待される効果を得られないだけでなく、重篤な副作用が起こることもあります。
副作用が起こった場合に、本来なら医療費や年金の給付を受けられる「医薬品副作用被害救済制度」も対象外になります。
ユベラをはじめとする医薬品は、必ず医師に処方してもらいましょう。
ユベラに市販薬はある?
ユベラと同じトコフェロール酢酸エステルを配合した市販薬はあります。ただし、トコフェロール酢酸エステルだけを含有成分とした市販薬はなく、他の成分も配合されています。
ビタミンEのみが配合された市販薬を購入したい場合は、天然ビタミンEのトコフェロールが配合されたものを選びましょう。
ユベラを飲むと痩せる?
ユベラはビタミンEの一種で、服用しても痩せることはありません。
美肌や美白の効果には期待できますが、ダイエットにはつながらないため注意してください。
ユベラを服用すると眠気が起こることはある?
ユベラを服用しても眠気が起こることはありません。
ユベラの副作用として、便秘や下痢、胃の不快感、発疹などの症状が出ることがありますが、眠気を催す成分は含まれていないため、眠くなることはありません。
ユベラを飲み続けても大丈夫?
ユベラは数ヶ月以上の服用が推奨されますが、体内への蓄積や過剰摂取で服用を中止するケースもあります。
ユベラの主成分のビタミンEは脂溶性ビタミンで、水に溶けにくく体外へ排出されにくいのが特徴です。ビタミンEが体内に蓄積されると、下痢になったり血液が止まりにくくなる恐れがあります。
ユベラは医師の指示に従い、用法用量を守って服用しましょう。
ユベラはいつ飲むと効果的?
ユベラは食後の服用が推奨されています。
脂溶性ビタミンのユベラは、油分と一緒に摂取すると吸収しやすくなるためです。ただし、服用のタイミングについては医師の指示に従うことが大切です。
ユベラは妊娠中や授乳中でも服用できる?
ユベラ錠やユベラNは、妊娠中や授乳中でも服用でいます。ただし、ユベラ軟膏に関しては注意が必要です
妊娠中の場合、治療の有益性が危険性を上回ると医師が判断した場合に限り処方されます。授乳中の場合は、適量なら特に問題ないとされています。ただし、紅斑や掻痒など過敏症の副作用が起こる可能性があるため注意が必要です。
ユベラは妊娠中や授乳中でも服用できる?
ユベラ錠やユベラNは、妊娠中や授乳中でも服用でいます。ただし、ユベラ軟膏に関しては注意が必要です
妊娠中の場合、治療の有益性が危険性を上回ると医師が判断した場合に限り処方されます。授乳中の場合は、適量なら特に問題ないとされています。ただし、紅斑や掻痒など過敏症の副作用が起こる可能性があるため注意が必要です。
ユベラはどれくらいで効果を実感できる?
ユベラは3ヶ月程度で効果を実感できることが多いです。効果の感じ方には個人差があり、早ければ1ヶ月ほどで効果を感じられることも。
ユベラの効果は徐々に現れるため、焦らず使用を続けてください。
ユベラと飲み合わせてはいけない薬はある?
ユベラと飲み合わせてはいけない薬は特にありません。
ただし、ユベラの有効成分ビタミンEは、サプリメントに含まれていることも多く、併用する場合は過剰摂取に注意してください。常用しているサプリメントがある場合は、医師に相談しましょう。
名称 | 宇都宮病院 |
---|---|
所在地 | 和歌山県和歌山市鳴神505番地の4 |
電話 | 073-471-1111 |
FAX | 073-473-8567 |
交通 |
JR阪和線「和歌山」駅東口より「紀伊風土記の丘」行 乗車 |
開設日 | 昭和45年10月27日 |
診療科 |
・内科 |
病床数 | 80床(医療療養44床・地域包括ケア36床) |
管理者・病院長 | 宇都宮 宗久 |
設備 |
手術室・内視鏡室・検査室(ECG・エコー) |
基準等 |
■基本診療料
■特掲診療料 |
勤務体制 |
4週8休(看護部のみ2交代勤務) |