【公開日】2024/07/04 11:35:36
顔のシミが急に増えてしまったけど、原因がよくわからないという人もいるでしょう。
急にシミが増える原因として考えられるのは、紫外線や外傷による肌ダメージのほか、ホルモンバランスの乱れです。その他に、生活習慣の乱れやスキンケアによる肌への刺激もシミの原因になります。
20代・30代・40代と年代別に、できやすいシミの種類が異なります。若いからといってシミができないわけではありません。
ここからは急に増えた顔のシミの原因やシミを消す方法について詳しく解説します。既に顔にできてしまったシミにお悩みの人はもちろん、シミを予防したい人もぜひ参考にしてください。
紫外線を浴びるとシミができやすくなります。また、加齢による女性ホルモンの乱れでメラニンが過剰生成されシミが増えることも。
急にシミが増える理由として考えられるのは以下の2つです。
紫外線や外傷による肌ダメージ
紫外線を浴びて肌に炎症が起こると、次からの紫外線ダメージに備えて、メラニン色素が生成されます。
本来なら肌のターンオーバーで排出されるはずのメラニン色素ですが、年齢を重ねるごとにメラニンの排出がうまくいかず、蓄積されてシミになります。
女性ホルモンの乱れ
女性ホルモンのバランスが乱れると、メラノサイトが活性化され、メラニン色素の生成が促されます。メラニンの生成に対して、肌のターンオーバーが追い付かなくなり、結果としてシミができます。
ホルモンバランスは加齢によっても変化しますが、ストレスなどの精神的な要因も考えられます。女性ホルモンの乱れによるシミで最も代表的なのが肝斑です。
シミにはさまざまな種類があり、年代によってできやすいシミが異なります。ここからは年代別にできやすいシミの種類と原因について詳しくみていきましょう。
20代にできやすいシミ | ・炎症後色素沈着 |
---|---|
30代にできやすいシミ |
・老人性色素斑 |
40代にできやすいシミ |
・老人性色素斑 |
ケガやニキビ、虫刺されが原因で肌が炎症を起こし、シミになるのが炎症後色素沈着です。
ターンオーバーの乱れにより、メラニンが正常に排出されず、皮膚にメラニン色素が沈着してしまう状態です。
年代に関係なく誰にでも起こり得る症状で、シミができる部位もさまざまです。肌が炎症しているにも関わらず紫外線を浴びたり、擦ったりすることでシミとなって現れます。
炎症後色素沈着を防ぐためには、日頃から紫外線対策を徹底しましょう。
また、メラニンの生成を抑える作用のあるビタミンCや、肌のターンオーバーをサポートするL-システインを豊富に含む食材を意識して摂取しましょう。肌を擦ったり、傷つけないことも大切です。
紫外線ダメージでメラニンが大量に生成された結果、肌のターンオーバーが追い付かず、シミとなって現れるのが老人性色素斑です。
頬やこめかみ、手の甲など紫外線を浴びやすい箇所にできるシミで、薄茶色や茶色で輪郭がはっきりしています。
30~50代にできやすいシミですが、紫外線が原因となるため、スポーツなどで紫外線を浴びる機会が多い10代の学生でも気になることがあります。
老人性色素斑を防ぐためには、若いうちから紫外線対策を徹底することが大切です。
できてしまったシミには、皮膚科や美容皮膚科でレーザー治療やフォトフェイシャルを受けるのがおすすめです。
老人性色素斑は、化粧品によるセルフケアで薄くできる可能性も。ただし、使用する化粧品は慎重に選んでください。
ドラッグストアなどでシミ対策として販売されている化粧品は医薬部外品で、多くが予防のために作られた商品です。既にできたシミには作用しないため、シミを改善する成分が含まれていることを確認しましょう。
老人性色素斑を薄くする効果が期待できる成分は以下のとおりです。
市販の化粧品を使用する場合は、これらの成分が含まれているかを確認したうえで購入してください。
肝斑は、頬骨や額などに左右対象にできるシミです。輪郭がはっきりしている老人性色素斑に対して、肝斑は輪郭がぼやけています。
色は薄茶色や茶褐色で、広い範囲にシミとなって現れることが多く、まぶたにはできないのが特徴です。
はっきりとした原因はわかっていませんが、ホルモンバランスが変化しやすい30~40代にみられることが多いことから、女性ホルモンの乱れが関係していると考えられています。
肝斑は加齢だけではなく、妊娠や出産を終えた女性やピルを服用している人にもできやすい傾向に。また、過度なストレスも肝斑の原因になります。
肝斑を防ぐためには、食事や睡眠などの生活習慣を見直し、ホルモンバランスを整えることが大切です。また、紫外線対策を徹底し、皮膚を摩擦しないようにしましょう。
参考サイト : しみの種類~あなたのしみはどのタイプ?
できてしまったシミをすぐに消すことはできません。ただし、時間をかけて少しずつ薄くすることはできます。
シミの種類によって適切な対処法が異なるため、シミの種類がわかっている場合は以下を参考にしてください。
レーザー治療を受ける
老人性色素斑や炎症後色素沈着の場合は、レーザー治療が有効です。
施術から2週間程度のダウンタイムがありますが、シミ治療の中でも即効性を期待できる治療法です。
シミが濃い場合は、1回ではキレイにならないため、複数回の施術が必要になります。
シミをケアする化粧品を使用する
老人性色素斑や炎症後色素沈着の場合は、化粧品によるスキンケアでシミを改善することができます。効果が出るまでに数ヶ月かかりますが、手軽で続けやすいメリットがあります。
化粧品を選ぶ際には、シミを改善する成分「トレチノイン・ハイドロキノン・グリセナジーMK」が配合されていることを確認しましょう。
飲み薬を服用する
肝斑の治療では 、トラネキサム酸やビタミンCの飲み薬が有効です。
ただし、ごく稀に食欲不振や胸やけ・吐き気などの副作用が起こることもあるため注意してください。
これらの治療法と並行して、シミの原因として考えられるホルモンバランスの乱れを正常に戻すために、生活習慣を見直すことも大切です。
急にシミが増えた場合は、病気が原因となるシミの可能性もあります。考えられる病気の特徴を順番にみていきましょう。
ご自身のシミと照らし合わせて、似たような特徴がある場合には、医療機関を受診してください。
悪性黒色腫(メラノーマ)
悪性黒色腫(メラノーマ)は、皮膚の色素となるメラニン細胞またはホクロの細胞が悪性化したもので、代表的な皮膚がんのひとつです。手足など、体の末端にできやすく、4分の1が足底に発症します。
最初は黒いシミのような状態で、徐々に不規則な形で広がっていきます。症状が進行すると転移するため、早期発見および早期治療が大切です。
早期の悪性黒色腫とホクロを肉眼で区別するのは難しいため、気になる症状があれば、早めに医療機関を受診してください。
表在型基底細胞癌
表在型基底細胞癌は、表皮の一番下の層にある基底細胞や、毛包を作る細胞から発生する皮膚がんです。原因は明らかにはされていませんが、紫外線や火傷、外傷、放射線の影響で発症すると考えられています。
最初は黒く1~2mm隆起した病変がみられ、徐々に複数の黒い点が集まって、円や楕円形に広がっていきます。
体のどこにでも発症しますが、特に鼻やまぶたにできることが多い皮膚がんです。治療せず放置すると病変の中央部の組織が奥まで破壊され、その周辺組織も壊れていくことがあります。
転移することはほとんどなく、命に関わる病気ではありません。しかし、周辺組織が破壊されるため、気になる症状があれば、早めに医療機関を受診しましょう。
日光角化症
日光角化症は、紫外線の影響でできる皮膚がんです。紫外線を浴びやすい顔や手の甲にできやすいのが特徴。
皮膚の浅い層にできるがんで、初期の状態では転移の心配はありません。ただし、放置すると徐々に盛り上がり、有棘細胞がんに移行するリスクがあります。
表面が乾燥して赤いかさぶたのような状態になり、シミと判別しにくいため、症状がある場合は医師の診断をうけましょう。
参考サイト : シミの症状・原因
シミを作らないためにも、日頃から紫外線対策やスキンケアを徹底することが大切です。
また、生活習慣が乱れている場合は見直しおよび改善も必要です。
自宅でできるシミの予防方法を紹介します。
紫外線対策を徹底する
紫外線はシミの大敵です。できるだけ紫外線の少ない時間帯の外出や、UVケアなど、日々の生活の中で、紫外線対策を徹底することが大切です。
10時~14時は紫外線がもっとも多い時間帯です。
日照時間の長い5~7月は特に注意が必要です。また、雪の降る季節も、反射で紫外線を浴びて、気付かないうちに日焼けすることも。季節問わず、帽子やサングラス、日焼け止めを使用するようにしましょう。
生活習慣を見直す
シミ対策として、生活習慣の見直し・改善が大切です。
シミといえば、ビタミンCを連想する人が多いかもしれません。ビタミンCを含む野菜や果物以外の食材にも、シミ対策に必要な栄養素がたくさん含まれています。
シミ対策に有効な栄養素や食材は以下のとおりです。
栄養素 | 食材の例 | 働き |
---|---|---|
L-システイン |
・高野豆腐・小麦胚芽 |
・メラニン色素の生成を抑制する |
βカロテン |
・にんじん・ほうれん草 |
・抗酸化作用・肌のターンオーバーを促進する |
ビタミンC |
・赤ピーマン・黄ピーマン |
・抗酸化作用・メラニン色素の沈着を防ぐ |
シミ対策に欠かせない栄養素を含む食材は、手軽に購入できるものばかりです。
普段の食事だけで、これらの食材を摂取することが難しい場合は、サプリメントで補うのもよいでしょう。ライフスタイルに応じて、シミ対策に必要な栄養素を積極的に摂取しましょう。
スキンケアを徹底する
シミを予防するためのスキンケアも重要です。
洗顔でこするとシミができやすくなります。泡立てネットでよく泡立てた洗顔料を使って、優しく洗顔しましょう。洗顔後は、すすぎ残しのないように、ぬるま湯でしっかり洗い流してください。
また、水分を拭き取る際の摩擦にも注意が必要です。肌に負担をかけないように、タオルで顔を優しく包み込みましょう。
シミが濃くなる原因は?
シミの中でもっとも多い老人性色素斑は、加齢にともなう肌のターンオーバーの乱れが原因です。
濃くなったメラニンがスムーズに排出されず、シミとなって現れます。
シミができやすい人の特徴は?
色白の人はシミができやすい傾向にあります。また、遺伝による生まれつきの体質が影響している場合も。
色白の人はもともとメラニン量が少なく、紫外線を浴びるとメラニンが大量に生成されてしまい、代謝が追い付かなくなるとシミができます。
シミの一種のそばかすは遺伝の影響が大きく、紫外線を浴びることでもできやすいのが特徴です。
シミにおすすめの食べ物は?
シミには抗酸化力の高い食べ物がおすすめです。
以下の食材を積極的に摂取しましょう。
ビタミンC |
・ピーマン・パプリカ |
---|---|
ビタミンA |
・にんじん・ほうれん草 |
リコピン |
・トマト・グレープフルーツ |
ポリフェノール |
・赤ワイン・ココア |
Lシステイン |
・牛肉・魚介類 |
エラグ酸 |
・いちご・ブルーベリー |
フラボノイド |
・豆類・玉ねぎ |
シミが薄くなる有効成分はある?
シミを薄くする美白有効成分には以下のようなものが挙げられます。
アルブチン・トラネキサム酸・コウジ酸・エラグ酸・ルシノール・リノール酸・カモミラET・4MSK・エナジーシグナルAMP・マグノリグナン・プラセンタエキス・ニコチン酸アミド
引用 : 化粧品・医薬部外品ホームページ
シミができやすい食べ物は?
菓子パンなど、糖分過多の食べ物はシミやくすみがひどくなる原因になります。
糖分を摂取し過ぎると、たんぱく質の糖化が進み、黄ぐすみができます。また、ターンオーバーも乱れるため、メラニン色素が肌に溜まりやすくなります。
更に糖分を摂取し過ぎると腸内バランスが崩れ、炎症を悪化させる物質の生成が促され、シミが増えることがあります。
シナールを服用するとどれくらいでシミが消える?
シナールには即効性はありません。
肌のターンオーバーに1ヶ月程度かかるため、少なくともシミへの変化が出るまでに1ヶ月はかかります。
目に見える変化が出るまでには3ヶ月かかることも。3ヶ月服用して変化を実感できなければ、他の治療法を検討してもよいでしょう。
名称 | 宇都宮病院 |
---|---|
所在地 | 和歌山県和歌山市鳴神505番地の4 |
電話 | 073-471-1111 |
FAX | 073-473-8567 |
交通 |
JR阪和線「和歌山」駅東口より「紀伊風土記の丘」行 乗車 |
開設日 | 昭和45年10月27日 |
診療科 |
・内科 |
病床数 | 80床(医療療養44床・地域包括ケア36床) |
管理者・病院長 | 宇都宮 宗久 |
設備 |
手術室・内視鏡室・検査室(ECG・エコー) |
基準等 |
■基本診療料
■特掲診療料 |
勤務体制 |
4週8休(看護部のみ2交代勤務) |