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お知らせ

医療と介護の未来塾「最後まで美味しく食事を食べるための工夫」

昨日は医療と介護の未来塾。
今回のテーマは「最期まで美味しく食事を食べるための工夫」ということで、当院理学療法士の雑賀、管理栄養士の細木、紀州リハビリケア訪問看護ステーション寺本千秋先生の講演でした。

人の生活にとって口から食事をとることは、生命維持や楽しみのためにも必要で大切なことです。
高齢になっても、嚥下機能が低下しても、いつまでも口から食べることへのこだわりを支援する内容でした。

最初に当院理学療法士の雑賀より、美味しく、安楽に食べるための姿勢について紹介。
参加者の方にも試していただきましたが、人は首が後ろに伸びた状態ではうまく飲み込むことができません。
また座位についてもお尻が前に滑った状態の、すべり座位という状態ではお腹を圧迫し、食事自体がしんどくなってしまいます。
美味しく食べるためには、雰囲気や食事の形態も大事ですが、まずは姿勢を正しく保つこと。
楽に食べることがおいしく食べることにつながります。

次に当院管理栄養士の細木からは、嚥下機能が低下してきた場合の食事について、形態を工夫しながらの栄養管理の話でした。
普段は気にせず食事をしていますが、食べるという行為は噛む、まとめる、飲み込むという動作に分けられます。
それぞれの機能が低下したとき、食事の形態をどのようにすればいいのか、市販のとろみ剤をどのように使うか、在宅での工夫などについて紹介いただきました。
今は栄養補助食品やサプリメント、様々な介護用食品が市販されているので、うまく利用することで栄養管理もできます。

最後に紀州リハビリケア訪問看護ステーションの寺本千秋先生からは、前の二人の講演内容にも触れながら、施設や在宅で口からの食事を続けるための工夫について説明。
また誤嚥性肺炎になった場合には絶食にするのではなく、経口摂取をつづけたほうが予後は良好というデータから、食べることの大切さを紹介されました。
特に食事形態、介助方法、姿勢、この3点をうまく工夫することで、安全に、しかも安心して食事ができ、美味しく食べることにつながります。
ユニバーサルデザインの補助具などは、ホームセンターで安価で売っているため利用もお勧めです。
具体的な内容にみなさん聞き入っていました。

最期まで美味しく食事を食べるための工夫、3人の講師先生の話、大変ためになったと思います。
講師先生、参加されたみなさんおつかれさまでした。

来月は10月19日(木)、「すぐに役立つ床ずれのケアについて」
講師は日赤和歌山医療センター皮膚・排泄ケア認定看護師の浦木由美子先生です。
みなさんご参加よろしくお願いします。
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